逆浸透とは、英語でREVERSEOSMOSISといい、自然の細胞組織の中の栄養の流れを意味します。
濃度差のある溶液を半透膜で仕切った場合、それぞれの液は同一濃度になろうとし濃度の低い液体から濃度の高い液体へと水分子が自然に移動する浸透という特性を持っています。
これに対し濃度の高い液体に圧力をかけ浸透膜を通し水分子だけを透過させ通常の浸透現象と逆の働きをすることを「逆浸透」と言います。
浸透膜は孔の大きさが0.0001ミクロンという超微細な為、水の分子だけを透過させ不純物を通さない仕組みになっています。放射性物質はもとより、通常では除去できない微粒のウィルスさえも通しません。
また分離された不純物はそのまま廃水として器外に排出され漏出すこともなく細菌類が繁殖する危険性もないため逆浸透膜は安全に使用していただけます。
RO純水装置とは、RO逆浸透膜式の純水装置の事でおよそ90~98%程度の純水を生産することが出来ます。RO純水装置の生産量はクラス別に、家庭用(約1日20リットル程度)から大型プラント(1日100t以上)まで、対応しております。用途については多様にわたります。
RO純水装置に加えて、イオン交換樹脂装置や紫外線殺菌灯を合わせると、超純水生産装置を構成する事が可能になります。
このRO純水装置を基本にした超純水生産装置はおよそ18MΩ程度までの純水を生産する事ができ、ほぼ電気を通さない絶縁体と言えます。このRO純水装置を使った超純水で医療現場はもとよりコンピューターや精密機器の洗浄にも使用しています。
この技術を利用し緊急災害時用ろ過浄水装置設備の開発・設計・製作を独自の最先端のノウハウを駆使し世界に貢献していきます。
逆浸透膜装置は、0.0001ミクロンの穴をもつ膜(メンブレン)をほとんど水の分子だけ通過させる逆浸透圧を効率よくかけることがポイントで、その原理は簡単であり装置自体さほど複雑なものではありません。
しかしながら装置の製造企業もまだ少なくノウハウの機密厳守のため非常に高価な装置となり特殊事業以外の設置が困難でした。また、開発以来大きな改善もされておらずメンテナンス等にも大きな問題がありました。
家庭・企業・店舗などで安全・簡単・安価に設置できるものを開発・製作し皆様にお届けできるよう努力していきます。
1)構造が極めてシンプルでメンテナンスが容易である。
2)コンパクトサイズで設置面積が極めて少ない。
3)本体価格及び設置費用が安価で1~3年でイニシャルコストが償却可能。
4)災害対策用ろ過装置等の大型RO装置にも熟知しており高いレベルでの設計・製作が可能である。
5)RO膜、フィルター等消耗品が安くてランニングコストが安価である。
6)場合により必要な、全自動砂濾過装置、軟水器、活性炭吸着設備、ポンプ等安価にて提供が可能です。
1)膜の孔径 0.0001ミクロン
2)有害物質の除去率 おおむね、99%以上(詳細後述)
3)造水量(生産水量) 1t~1,000t/日位まで
4)回収率(生産水量/使用水量) 35%(海水)~80%、通常は50%
5)流入水質
井戸水(淡水化RO膜装置のみ)
河川水・工場排水(当社SFPシステムおよび淡水化RO膜装置)
海水(海水淡水化装置、ただし価格は上記の2倍程度)
ヒ 素 |
鉛 | カ ド ミ ウ ム |
亜 硝 酸 |
リ ン 酸 塩 |
塩 化 物 |
フ ッ 素 |
バ ク テ リ ア |
ウ ィ ル ス |
有 機 物 |
ト リ ク ロ ロ エ チ レ ン |
ト リ ハ ロ メ タ ン |
ダ イ オ キ シ ン |
放 射 性 物 質 |
塩 素 |
殺 虫 剤 |
除 草 剤 |
い や な 味 ・ 臭 い |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
逆浸透膜 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
イオン交換 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × | × | × | ○ | × | × | × | × |
中空糸膜 | × | × | × | × | × | × | × | △ | △ | △ | × | × | × | × | × | × | ○ | × |
活性炭 | × | × | × | × | × | × | × | △ | × | ○ | △ | △ | △ | × | ○ | △ | △ | ○ |
○除去 ×除去不能 △初期のみ除去
検査項目 | 水質基準 | 井戸水水質 | 処理水質 | ||
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一般細菌 | 100個/ml以下 | × | 700個/ml | 0個/ml | |
大腸菌群 | 検出されないこと | 不検出 | 不検出 | ||
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 | 10mg/l以下 | 0.08mg/l | 0.02mg/l未満 | ||
塩素イオン | 200mg/l以下 | 18mg/l | 1.0mg/l | ||
有機物等(過マンガン酸カリウム消費量) | 10mg/l以下 | 0.2mg/l | 0.2mg/l未満 | ||
PH値 | 5.8~8.6 | '7.5 | '6.3 | ||
味 | 異常でないこと | 異味なし | 異味なし | ||
臭気 | 異常でないこと | 異臭なし | 異臭なし | ||
色度 | 5度以下 | 1度未満 | 1度未満 | ||
濁度 | 2度以下 | 0.5度未満 | 0.5度未満 | ||
カルシウム・マグネシウム等(硬度) | 300mg/l以下 | 130mg/l | 2.4mg/l | ||
鉛 | 0.05mg/l以下 | ・・・mg/l | ・・・mg/l | ||
亜鉛 | 1.0mg/l以下 | ・・・mg/l | ・・・mg/l | ||
鉄 | 0.3mg/l以下 | 0.07mg/l | 0.01mg/l未満 | ||
銅 | 1.0mg/l以下 | ・・・mg/l | ・・・mg/l | ||
蒸発残留物 | 500mg/l以下 | ・・・mg/l | ・・・mg/l | ||
マンガン | 0.05mg/l以下 | × | 0.11mg/l | 0.001mg/l未満 | |
フッ素 | 0.8mg/l以下 | × | 0.97mg/l | 0.05mg/l未満 | |
ヒ素 | 0.01mg/l以下 | × | 0.097mg/l | 0.001mg/l未満 | |
判定 | × | 印は、不適合 | 適合 |
今、世界規模で環境問題に取り組む動きが活発化しています。国や自治体の動きも今まで以上に必要不可欠なものになっています。
そして、環境問題を解決の方向へ導くためには、私たち個人の意識をしっかり持つことも重要な要素の一つとして考えていく必要があります。
私たちの生活の中で水は「蛇口をひねればいつでも手に入るもの」「好きなだけ使えるもの」という感覚になってきています。
また、使った水に関してもあまり意識されなくなり、「使った水」=「汚水」が、排水溝の向こう側でどうなっているか、生活圏外のこととし認識が薄くなっています。
そして、数年後には水質はどんどんと悪化、環境問題にまで発展し、最終的には水道の蛇口から出る水にさえも影響が出てくるようになってしまいます。
水は日々我々が飲んだり使ったりしていて、空気と同じようにあまり「ある」ということを感じていないのですが、いざなくなってしまうとこれは大変なことです。
日本に暮らしているとあまりありがたみを感じませんが、例えば「世界の5人に1人の約12億人が安全な飲料水を得られていない。」とか、「5人に2人の約24億人が下水道などの基本的な衛生施設が整っていない。」状況下にあるという現実があります。
また1日に約6000人の子供達が安全でない水を飲んだりすることによって水に関係する病気で命を落としているのが現実です。
水は有限な資源であり、地球上の97.5%は海水で残りの2.5%が淡水ですが人々が直接使える水はそのうちのわずかなのです。水の無駄使いをしてしまうと水が枯渇してしまう恐れがあり今一度あらためて水の大切さを認識する必要があると言えるのです。
これは昔からですが水は世界中ではいろいろな問題を引き起こし戦争にまで発展していることを我々は理解する必要があります。
現在、日本は水分野において大きな額の援助をおこない援助国の中では最大の貢献をしてきています。
飲料水と衛生の分野に対して最近3年間の平均で年間約10億ドルの援助を諸外国に行ってきています。これは先進諸国の水分野に対する援助である約30億ドルのうちの3分の1を占めています。今後は日本の高い技術力を各国に提供していくことになるのではないでしょうか。
私どもは、環境問題に対し惜しまない努力と研究を軸に世界に貢献していくことをお約束します。